【下北沢】「鬼ヶ島平八郎一家の乱!」/はらぺこペンギン!【11/9(水)〜11/13(日)】
ストーリー
「決して良い家庭環境ではなかった。」僕は最初の一文をこのように書いて思った。何て謙虚な書き出しだろう。
それどころじゃない。鬼ヶ島家は酒と喧嘩と涙に満ちた「ハチャメチャ」な一家だった。 僕はずーーーっと嫌だった。一刻も早く家から、そして島から出て行きたかった。
そもそも僕の名前は何なんだ。「鬼ヶ島平八郎」。まず、僕は次男だ。以前父に聞いたことがある。どうして僕は次男なのに平八郎なのかと。帰ってきた答えはシンプルなものだった。「字画だよ」。違う。それすら間違っている。父はその頃、よく大河ドラマを見ていたらしい。絶対それだ。父はきっと、テレビを見ながら決めたんだ。
であれば、僕も大塩平八郎と同じように乱を起こしたい。僕の、ここまで卑屈な性格を作り上げた鬼ヶ島一家のとんでもない実態を、世の中に晒してやるんだ。
でも、何でだろう。思い出は美化されてしまうからなのか。それとも僕が年を取ったからなのか。鬼ヶ島一家のとんでもない生活を書こうとすると、それは…悲劇ではなく、喜劇になってしまうのだ。「戻りたくない」が「もう戻れない」に、なってしまうのだ。
前置きが長くなってしまった。それでは、思う存分楽しんでいただこう。
これは僕と鬼ヶ島一家の35年に渡る物語だ。
日程
11/9 19:30☆11/10 15:00★/19:30
11/11 19:30
11/12 14:00/19:00
11/13 13:00/18:00
☆初日割¥3,000 ★平日昼¥3,000
※受付開始は開演45分前。開場は30分前。
※変更がある場合がございますので、正確な情報は公式サイトで再度ご確認ください。
料金
全席自由/前売・当日共¥3,300☆初日割¥3,000
★平日昼¥3,000
学生割引¥2,500/高校生割引¥1,000 ※要学生証、劇団のみ取扱
トリオ割引¥9,000(まとめて3枚、事前のご予約でお一人様1枚¥3,000にてご観劇いただけます!)
スタッフ
【作/演出】白坂英晃
劇団
はらぺこペンギン!とは?2002年、早稲田大学演劇倶楽部を母体に旗揚げ。
以降年2本のペースで本公演を行う。
2004年12月、日本演出者協会主催「若手演出家コンクール」優秀賞受賞。
2006年11月、新作3本立て公演「静寂夜」(下北沢OFFOFFシアター、全15ステージ)を敢行。
あるアパートの一室を舞台に、それぞれ、微妙にリンクする3つの物語を24名とキャストと共に上演。
好評を得る。
2007年12月には旗揚げ5周年&第10回記念公演「その手はもう届かない」上演。
その作品世界では、「家族」「故郷」などをテーマに、登場人物の心情をリアルに、かつドラマティックに描くことにより、「現代にはなくなってしまった何か」を浮かび上がらせている。
演劇特有の面白さ=「リアルであること」、物語の持つ面白さ=「ドラマティックな展開」。
この二つを技術的には駆使し、毎公演、とにかく「丁寧な」芝居創りを行っている。
劇場
駅前劇場東京都世田谷区北沢2丁目11−8
以上公式サイトより。
詳しい情報は公式サイトでご確認ください。